気になるニュースが…ストレッチはけが防止になるのか

昨日何気なくテレビを見ていたら、NHKの東北のニュースでベガルタ仙台のニュースをしていた。

「サッカーJ1のベガルタ仙台が、新たなシーズンに向けた練習を10日にスタートさせました。」

「新年最初の合同練習は、雪のため、仙台市泉区の屋根付きのフットサル場で行われ、選手22人がおよそ1時間半、軽めのメニューをこなしました。」

気になったのはこの次。

「ベガルタは昨シーズン、けが人が相次いだことを教訓に、けがの予防として練習や試合の前にストレッチを重点的に行う方針を決めていて、10日もおよそ1時間かけて全身をほぐしていました。」

んんんんん????

下手にスタティックストレッチを行うと危険なのだ。

スタティック(静的)ストレッチを運動前に行ってもパフォーマンスはあがらないし、筋肉が弛緩するのでけが防止どころかけがを招きかねない。

スタティックストレッチとはいわゆるこういうやつです。

これをヨガみたいにひたすら運動前にやってもけが防止にはつながらない。そして、パフォーマンスはあがらない。

片岡鶴太郎さんがヨガで激やせして話題になった。

でも、ヨガが上手な人が運動能力が高いわけではない。

昔ひょうきん族で見た片岡鶴太郎はどんくさかった。運動音痴である。今もそれはかわらないのだ。いくらヨガができたって。

そこらへんを勘違いしている人が結構いるのではないかと思う。

話がそれた。

スタティックストレッチに関してこんな論文はいっぱいある.

Acute effect of static stretching on power output during concentric dynamic constant external resistance leg extension.

(スタティックストレッチが短縮性負荷における膝伸展時のパワー発揮に及ぼす急性効果について)

引用:NCBI

この論文は、膝伸展筋群における6種類のスタティックストレッチ実施後、パワーパフォーマンスが低下したことを示唆している。

こういう論文は、いっぱいあるのだ。

運動前にするなら、Dynamic Warm Up(ダイナミック ウォームアップ)だ。

それも、サッカーに直結する動きで行うのがよい。

サッカーは、相手と接触して想定外の身のこなしになった時にけがをすることが多い。

運動100時間における傷害発生数はラグビーよりも多いという知見もある。

サッカー 6.2件

ラグビー 1.92件

陸上競技 0.57件

テニス 0.07件

バドミントン 0.05件

バスケットボール 0.03件

ウェイトリフティング 0.0017件

引用:国立スポーツ科学センター

サッカー選手は、受け身等の接触時の身のこなしをかなり習得する必要があると思う。

コンタクトスポーツであるという認識において、である。

それは、トレーニングではなく技術練習だ。

話を戻すと、スタティックストレッチは、オフににコンディショニングとして行っていくのがプロのアスリートとしては正しいと思う。ヨガも同様。

ただ、あんまり柔らかくなると、変化したその身体を今までのように動かすためのスキルトレーニングが必要になるからね。

宮城に引っ越してきたので、やはり楽天やベガルタ仙台には頑張ってほしい。

被災地に元気が出るからね。やっぱり。