Carmachsのキャンプ場の管理人のお姉さんに、このすぐ先にあるFive Finger Rapidsという瀬の情報を聞いた。野田知佑さんの本にも書かれてあったこの川旅の難所。お姉さんが言うには車で見に行ったら水量も適度で大丈夫という。どうやら瀬のそばを道が通っているらしい。とはいえ緊張はしてくる。この瀬に関する限り、皆の言うことはひとつ。「Keep Right」 WhiteHorseから何度も聞いた言葉。 このとき余裕がなくて画像は取れなかった。抜けた直後に川地図に書いたメモ。Five Finger Rapidsは、一番右の大きな岩と岩の間の狭い落ち込みを水をかぶりながら漕ぎ抜ける。流れは見事にまっすぐで岩などは出ていなくてテクニカルではない。背に入る手前で右はふさがって通れないような感じがして左側に思わず行きたくなった。もし左に行ったら岩だらけの浅い瀬に入ってしまいハマる。抜けてから振り返って見ると全容がわかる。 five finger rapidsの次の瀬 いつのまにか過ぎてた。 rapidsを越えて余裕が。 川地図にも書いてある「Jacob’s Landing 」ヤコブさんの使わなくなった貨物船が置いてある。このときヤコブさんのお孫さんが来ていた。祖父の船を修理して運輸業をはじめるそうだ。彼はユーコン生まれユーコン育ち。男の夢だ。船の中にはでっかいVOLVOのエンジンがあった。エンジンをかけるとでかい音でちゃんと始動した。 こんな景色がずっと続く 食料や食器、食事の時着ていた服はフードバレルに入れて、このあとカヌーの下に置いた。 夜なのに明るい。 白鳥! 気がつけば誕生日だった。6月14日。 オイルサーディンやトマト缶、ジャガイモ、玉ねぎ、残っている材料を目いっぱい使った誕生日特製パエリアを作ってもらった。 運搬船とすれ違う。Dawsonは近い。Jacobさんのお孫さんもあれがしたいのだな。 かっこよくていい船だった。このころになると愛着がわいて持って帰りたかった。 Dawson到着。ゴールドラッシュで栄えた町。今も当時の雰囲気がある。でもインターネットは通じていた。 この船ともお別れ。別のアウトフィッターからカヌーを借りて、サークルまでの川旅を続けた。 戻る 続きはこちら FacebookXHatenaPocketCopy