Q:接骨院って何?
柔道整復師が開業することのできる施術所の名称です。
「柔道整復師法」という法律で定められています。
柔道整復師が接骨院で施術できる外傷は、
骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷です。
ただし、皮膚が裂けて出血しているものは施術できません。
骨折、脱臼、出血は応急処置後、近隣の医療機関に精査を依頼します。
医師の同意が得られれば、接骨院で後療法やリハビリを行いながら病院に通うことが可能です。
ちなみに医師は病院を開業することができます。
これも「医師法」という法律で定められています。
Q:柔道整復師って何?どんな資格?
柔道整復師は国家資格です。
毎年3月に国家試験があります。
古来より日本の武術には「殺法」と「活法」があり、「殺法」は武技そのもの、「活法」は治療・蘇生法でした。
この「活法」はオランダ医学の影響も受けながら、江戸時代末期に、高志鳳翼、名倉直賢らにより「接骨術」として体系化されました。
そして、大正9年に第1回柔道整復術試験が警視庁で行われ、「あん摩術営業取締規則」の附則として法的に認められた資格となりました。
さらに昭和21年には、「柔道整復術営業取締規則」が制定され。昭和26年には学校養成施設における柔道整復師の養成が始りました。
昭和45年には「柔道整復師法」として単独法となり、平成元年の改定を経て現在に至っています。
なので、健康保険を扱うことができるのです。
Q:整体やカイロプラクティックとの違いは?
柔道整復師が施術所において看板として掲げることができるのは法律では「接骨院」「骨接ぎ」又は「柔道整復院」です。
※「整骨院」は行政上の判断で許されているだけで法的には許可されていません。が、柔道整復師が○○整骨院と掲げている場合は多いです。
接骨院は、電気などの物理療法とマッサージなどの手技療法、各種器具を用いた運動療法を組み合わせて施術していることが多いです。
広告には、法律による制限がかなりあり、効能を宣伝することは禁じられています。
一方、「整体」、「カイロプラクティック」等を看板に掲げているものは、単独、もしくは民間資格、団体等で営業しています。
治療、施術の内容は多種多様で実に様々です。宣伝が派手なこともよく見られます。国家資格ではないので健康保険は扱えません。
しかし、その中にも素晴らしい技術の持ち主がいることも知っています。
でも、とんでもない詐欺まがいの人物もいたりします。
それが事実です。
厚生労働省のHPより「医業類似行為に対する取扱いについて」
Q:仕事中のけがは診てもらえますか?
診ることができます。労災保険の適用になります。
Q:交通事故のけがは診てもらえますか?
診ることができます。自賠責保険の適用になります。
もし事故に遭ったら、必ず次のことを行ってください。
①些細な事故でも警察に連絡しましよう。
②保険会社に連絡しましょう。
③相手のナンバー、住所や連絡先、保険会社を控えましょう。
④相手にも自分の住所、連絡先、保険会社を伝えましょう。
⑤できれば事故の状況を写真に撮ったりメモしておきましょう。