3曲しばりで

3.11

鎮魂の日

朝、すみかわにあがり、先週出会った13歳のフリースキーヤーの少年と一緒に滑る約束を果たした後、

蔵王不動尊にお参りし、接骨院へ戻ってきた。

院のすぐ近くの慰霊碑で行われた慰霊祭で黙とう。

そのあと、シェリーさんに借りたアンプとマイクで歌う準備をする。

この時点でなぜか疲労困憊だった。

夕方からは竹灯籠が昔の駅前にともった。

院の前で、

上を向いて歩こう

what a wonderful world

the rose

の3曲しばりで何回も歌い続けた。

涙を流して聞いてくれた女性がいた。

自分たちも泣きながら歌った。

近所に住む二十歳の若者が、楽譜を持ってきてギターを弾いて参戦してくれた。

日本全国から来た若いボランティアの子たちが聞いてくれた。

竹灯籠の主催者の普門寺のご住職が、みんなの図書館でも歌ってと言ってくれた。

ずうずうしく行って、そこでも3曲歌った。

隣の橋元商店のご主人が、うちの前でやりなさいと言ってくれた。

亡くなった人に届けばいいと始めたことだったが、

思いもかけず、周囲の人々とたくさん話すことになった。

画像を取る余裕は全くないまま一日が終わった。